“VOICE TRAINING CD(音楽MP3ファイルダウンロード)”
1 イントロ |
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定価2300円(消費税込み)
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Intro
これから紹介するヴォイストレーニングは僕の瀕死の喉を救ってくれたヴォイストレーニングです。
このトレーニングで、40歳にして21歳の頃に出していたhiGが蘇り、特にハイトーンが自由自在にコントロール出来るようになり、再び出せるようになったのです。
このトレーニングはロックでもポップでも、とにかくガンガン歌える喉を作るのが狙いです。
このCDを聞いている勘の良いヴォーカリストの中にはこのCDのエクササイズを一回やっただけで最高音が二つ三つ上がり発声のコツをつかめる人がいるかもしれません。
でも多くの人にとって、声を出せるようになるには時間がかかるのが普通です。
1年でコツがつかめるかもしれません、数年かかるかもしれません、とにかく毎日の練習しか歌える喉を作る方法はないのです。本当に根気の要る作業ですが頑張ってください。
又、声がガンガン出るようなっても、喉の良い状態を維持するという意味でもこの発声エクササイズを習慣付けるように2日に1度は練習をやってね。
きっと喉が健康な状態でずっと永く歌っていけると思います。
では早速、僕が毎日やっているエクササイズをこれから一緒にやりましょう。
● このトレーニングの狙い
その1 力まずに、スムーズに低い所から高いところまで発声できるような喉を作ること。
その2 力まずに、スムーズに低い所から高いところまで発声できるようにするには、ミドルヴォイス(Mixed Voice)と言われる声の習得が必至です、このCDでミドルヴォイス(Mixed Voice)とヘッドヴォイスの出すコツを見つけて習得する。
その3 音域を広げ、安定した強い声を出せる喉の状態にする。
その4 スポーツ選手が本番の試合前にする準備運動と同じように、まさに、本番ステージ前にすべき喉の準備運動と最高のパフォーマンスが引き出せる喉を作るための喉の筋トレ。
以上がこのCDのテーマです。
トレーニング1; 最強のウォームアップ!リップロール
●
リップロール
リップロールは特に高音を広げる訓練にすこぶる威力を発揮します
リップロールが正確にできている状態とは、発声に必要なミニマムな呼吸量のコントロールが自然に出来ている状態です。そして、喉にとってこれに勝るウォームアップは無いと思っています。
喉の筋肉群のストレッチにも最適、喉が温まって、急に歌わなければならないような時、リップロールを3〜5分でもやっていると発声が非常に楽になります。
ファルセットも無理なく出せる。
ブレークポイント(*1)で声がひっくり返ることがないので、ミドルヴォイスの感覚を習得するのにも良い、最終的に声域を広げる訓練になります。
急に歌わなければならないような時、リップロールを3〜5分でもやっていると発声が非常に楽になります。
僕は本番前(リハーサル、レコーディング、ライブ)には最低15分はリップロールをやります。
(*1ブレークポイントとは音域を上げていく過程で声がひっくり返ったりして声質が変化するポイント。)
リップロールのやり方;
親指と中指で、両方の頬の中央から少し口よりを軽くつまむ。
くちびるが少し突き出た状態で、くちびるの力を抜いて『ブルブル』言う。
@喉を力んで出さない。
@ブルブルは一定のリズムをキープ。
@音量も大きくなったりしないように一定の音量をキープ。
@あごや眉毛、顔を動かさないでやる。
@特に高音になっても力まないでこと。力まないと出ないところまで来たらそこでストップ。
タングドリルは所謂巻き舌で「ブルブル」言わせる。
後はリップロールと同じ。
意外とタングドリルできない人が多いけど、リップロールが出来れば充分!
トレーニング2;ファルセット(輪状甲状筋を鍛える)
「歌に使える声(=ロックの喉)」の大きな鍵を握っているのがなんと言っても輪状甲状筋です。
三重大学教育学部の弓場徹助教授は「歌をうまく歌えない原因は輪状甲状筋の訓練不足である」と言っています。
輪状甲状筋とは声帯を引きのばす筋肉で、低い声を出す時に声帯を縮め、高い声を出す時は声帯を前後にのばします。
輪状甲状筋がうまく働かなければ、音域やら音程やらがうまく機能しないと言うことです。
この輪状甲状筋は足や腕などの筋肉同様、鍛えなければ成長せず衰えてしまいます。
輪状甲状筋はファルセットを出すことによって鍛えることが出来ます。
ここで出すファルセットですが、おばぁさんが喋っているような裏声では意味ありません。
ここでのファルセットとは、ロックでも使え、芯があって、パワフルに響き、通りのいい、しっかり支えのあるファルセットです,かと言ってチェストヴォイスを混ぜてヘッドヴォイスを出しては意味がありません、あくまでしっかりしたファルセットで鍛えます。
たとえファルセットが苦手な人でも、毎日ファルセットを出していると輪状甲状筋が鍛え上げられ、最終的にはしっかりとしたファルセットが出せるようになります、諦めないで!
ファルセットを鍛えるとミドルヴォイスやヘッドヴォイスがしっかりと安定した歌声になります。
チェストヴォイスは閉鎖筋という筋肉が活躍し、ファルセットは輪状甲状筋が活躍します、ミドルヴォイス(Mixed Voice)はこの二つの筋肉が同時にバランスよく働いている状態です。
従って、ミドルヴォイス習得には、普段の会話で活躍している閉鎖筋に負けないように、普段あまり使われない輪状甲状筋を鍛え上げる必要があります。
ファルセットで輪状甲状筋を鍛え上げパンチのあるロックの声の元を作ります。
ファルセット練習曲;輪状甲状筋を鍛える曲
僕に続けて歌ってください。
ロックの為の声ミドルヴォイス(Mixed
Voice)の元を作ります。
トレーニング3;チェストヴォイス 閉鎖筋を鍛える(ア エ イ オ ウ)
チェストヴォイスは一番低い所や普段喋っている時の声で、胸に手をつけて低い音の声を出すと振動を感じます。
(平均的に男性low F~mid2 E, F
,F# 女性mid1 F ~hi A ,A# ,B)
ア エ イ オ ウをチェストヴォイスで出します。
女性はそのままガイドメロについて歌ってください。
男性はオクターブ下で歌います。
ヒント!
一度息を止めてから出すと綺麗にチェストヴォイスが出せます。
ファルセット&チェストヴォイ練習曲;輪状甲状筋と閉鎖筋それぞれのトレーニング
僕に続けて歌ってください。
ミドルヴォイス(Mixed Voice)を身につけるとても大事な筋トレです。
がんばりましょう!
トレーニング4;全ての声区を行ったり来たりして鍛える
Boo (ブー)Bub(バッ) Mum(マム) No(ノ)Nay(ネイ)Na(ナ)
チェストヴォイスからミドルヴォイス、ヘッドヴォイス全ての音域を出せるように練習する為の発声トレーニングです。
特に高い音では力んだり、大声で叫んだりして無理に出さないこと。
声や喉に力が入ってきた時点でストップしてください。
毎日続けて、限界最高音から半音を上げるのにもゆっくりと時間をかけて開発してください。
ミドルヴォイスを見つけるコツとして、裏声にならないように、初めはとても小さな情けない声でOK。
情けない声でも、裏声にならず、声がひっくり返らないで音階を上がってくことが大事。
又、そのコツを探してください、必ず見つかるはずです。
練習を続けているうちに、ミドルヴォイスを出すためのそれぞれの筋肉が強化されて最終的には力強い声になります、ただ、根気よく焦らないことです。
もし高音部で「がなり」、「大声」、「シャウト」になったらその時点でストップ、それ以上の高い音は時期尚早、あせらずにこれからの課題としましょう。
あくまでスムーズに一定の音量で全ての音を発声するのがコツです!
ミドルヴォイス練習曲;輪状甲状筋と閉鎖筋の融合トレーニング
僕に続けて歌ってください。
主にミドルヴォイスを使って歌う曲です。
キーを2種類用意しました。
歌いやすい方で歌ってください。
● トレーニングを始める前に、常に気にして欲しい事柄など
@毎日のトレーニングはトラック3(4)・6・12(13)のピアノ伴奏練習だけでOK。
@各練習曲は気が向いたときにどうぞ!
1 室温の水(水道水)をたっぷり用意してちょくちょく水分補給をしてください。
2 発声練習をする時は特にあごやのどなどに力を入れず、絶対に無理に声を出さないでください。
「高音で無理に叫んだり(シャウトで)しての発声練習厳禁!高音で発声の限界音が来たらストップ!」
「喉や首やらに必要以上の力みに注意」
@どのトレーニングも、もし高音域で自分のレンジを越えているようならばそこで必ずストップ!!
それ以上の高い音を絶対にシャウトやガナリをして無理に出さないこと。
高音を上げていくのはゆっくり時間をかけましょう、限界音から半音上げるのにも慎重に時間をかけてください!
口は大きく開けすぎない、息も吸いすぎない、お腹も意識的に膨らましたりへこませたりしないでください。
呼吸は的確な発声が身につけばおのずと理想的な呼吸になります。
呼吸を訓練して発声ではなく、発声を身につけてで呼吸法を身につけると言う発想です。
(呼吸法を学ぶことが先か、発声を学ぶことが先かは、卵が先か鶏が先かに似ています。
人によっては呼吸法を学ぶことが先だと主張する人もいますが、未だ決定的な答えが出ていないようです。
僕は正しく発声法が身につけばおのずと呼吸法は理想的な姿になっていると思っています。
寝ているときやリラックスしている時など、日常の殆どの時間人は自然に腹式呼吸をしています。
逆に胸式呼吸って運動後以外やってる?病気の時ならいざしらず・・・・
殊更、呼吸を意識するってむしろ不自然な気がします。)
このエクササイズのすべての発声練習時の基本フォームは、普段おしゃべりをしている、お話をしている時の「どこにも力みの無い状態」です。
発声時は何処も力んでいないかを常に意識して、あごや喉、体全体がリラックスした状態で発声するように心がけてください。
又、声のボリュームを一定に保つこと、高音になってもなるべく一定の音量で歌う「こつ」を見つけてください。
力んで叫ばないと高音が出ないと言うのは発声練習では理想的ではありません。
高音で芯のある響きで声量が増すと言うことと、大声で力んで叫ぶこととは別です、気をつけてください。
3 エクササイズの僕の声は、ハスキーで歪んだ声ですがこれは病気ではありません。変声期からずっとこの声で30年以上生きてきて、いわば僕にとっての健康的で普通の状態なのです。
むやみやたらと僕の声質を真似るのは危険ですので注意して下さい。
いきなり声を歪ませると喉を傷つけるので用心してください。
当然ながら、まったく歪んだ声を出せない人もいます、そう言う人は絶対に無理に歪んだ声は出さないでください。
又、歪んだ声が自分の声のスタイルと違うと思う場合は当然やる必要はありません。
4 トレーニング中や後、喉が痛くなったり、声がかすれたり、苦痛になったらやめてください。
何かしら間違った発声になっています。
仮に痛みがある場合は、痛みが引くまで練習をしないこと。
又数日たっても痛みや声が出しにくい場合は手遅れになる前に即病院へ行って下さい。
声を潰して声を強くするともよく言われますが、僕はそのような方法はあまりお勧めできません。
5 繰り返します、このトレーニングはあくまで歌える喉を作ることが目的です。
筋トレだけでスポーツは巧くならないのと同じで、歌の練習はしっかりして下さい。
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